最愛の人
翌日
今日は退院日和。
秀ちゃんとお姉ちゃんと直孝と芳樹君が来てくれた。
帰る前に検査を受けた。
異常はなかった。
帰る準備をし、病室を出た。
それから、みんなで家に行くと思ってたのだけど…。
麗奈が改まって輝愛に話しかけた。
「輝愛…今日お母さんとお父さんの命日なの。だからお墓参り行こう?」
私には迷いなんてなかった。
私は即答で返事をした。
「お母さん達のお墓初めて行くなぁ!」
ウキウキ気分でいる輝愛。
車を走らせる事約1時間って所にある山の中に着いた。
私達はお母さん達が眠るお墓へと向かった。
お母さん達のお墓はとてもでかい。
秀ちゃんとお姉ちゃんはお墓に向かって話しかけた。
「ただいま。輝愛連れて来たよ」
私はお姉ちゃんにおいでと言われお墓の前に座った。
そして手を会わせ天国にいる両親に話しかけた。
【お母さん、お父さんただいま!私ねお母さん達大好きだよ?これからも。後ね私彼氏出来たんだ。これからも見守ってね!】
そう心の中で思っていると風が拭いた。
私はお母さん達だって確信した。
だって風が喋ってたから。
【おかえり。幸せになるのよ?お母さん達見守ってるからね!】
って言ってくれた。
お母さん達は私の事待っててくれた。
産んでくれた事に私は改めて思った。
“ありがとう”
横を見ると直孝が手を合わせていた。
私は嬉しかった。
「お姉ちゃん。さっきお母さん達がね?私の心の中の声を聞いてね?答えてくれたょ」
お姉ちゃんは気付いてたみたい。
だからなにも言わないんだね?
お姉ちゃんは凄いよ。
だって泣かないんだもん。
だから凄いよ。
お母さん、お父さん
私を産んでくれてありがとう