最愛の人
直孝って本当に大丈夫かなぁ?
「本当?直孝って本当のんきなんだから!
ダブったりしたら私許さないからね!」
私が口を膨らませ拗ねると
「大丈夫だって!俺を信じろ!」
直孝が言った。
その言葉で私はまた
安心する。
私達がイチャイチャしていると
美里がいた。
私と美里は嫌がらせが
あった時期から
話さなくなった。
今更なんだろうと
思い渋々話しかける。
「なに?」
冷たく言った。
でも美里は私を助けてくれなかった。
美里は私を見捨てた。
だから優しくなんて
出来なかった。
出来るはずもないのに。
「輝愛ちょっと話せる?話したいんだ。
直孝君はこないで。直孝君がいたら話し出来ないから」
美里なんか変。
別に直孝がいたっていいじゃん。
なんで駄目なの?
私は美里の後を着いて行く。
私達は知らなかった。
直孝が後を付けていたなんて。
私達が向かった先は人気のない倉庫。
なんでこんな所に連れてくんのよ。
いかにもレイプするみたいな所で話しって…。
美里は私に話しかけて来た。
「輝愛。嫌がらせ大丈夫だった?」
は?
嫌がらせ?
大丈夫じゃないってわかってんでしょ!
って心の中で話しても駄目か。
美里は関係なくずっと喋り続ける。
「でも嫌がらせちょっと変じゃない?輝愛のアドレスをなんで沙也加さんは知ってたんだろうね?」
その言葉に私は
ぴくっとした。
どうしても気になっていた。