最愛の人

邪魔…?

なんでそんな事言うの?

しかも親友じゃないって…。

訳がわからないよ。

美里どうして?

「あたし直孝君が好きなの。海で出会った人からずっと直孝君が好きなの。なのに輝愛、あんたが邪魔をしたの。あんたがいなければ直孝は私の物だったのに」

美里の怒りは

収まる事はなかった。

美里が直孝を好き?

でも私は直孝が好き。

直孝の彼女。

だから美里は

あんな嫌がらせをしたんだ。

私達が付き合ってるから。

だけど直孝は物じゃない。

「直孝は物じゃない。それに直孝は私を選んだの!美里、あんたは既に直孝振られてるの!」

私が言うと美里の表情が一気に変わった。
私は美里が鬼になった。と思った。

表情が怖かった。
美里は私の胸倉を掴むなり私を殴りながら 言った。

「直孝にあんたはふさわしくない!両親を亡くし麗奈さんに育ててもらって愛情がわからないあんたに直孝はふさわしくない!」

“ふさわしくない”

両親を亡くしてるから?

私じゃ駄目なの?

本気で愛した人の側にいる事は許されないの?

両親がいないと駄目なの?

私は涙を流していた。

美里の怒りはまだ収まっていない。

「ふさわしくないのは美里!あんたよ!
卑怯な事ばかりして直孝にふさわしいと思ってる?ふさわしくないのはあんただよ!」

私が言うと六人ぐらいの男が集まってきた。

私はその時にすぐわかった。

“レイプ”

私は犯される。

私は汚れるんだ。

これこそ直孝にふさわしくないよ。

だって汚れちゃうから。

「やっちゃいな!」

美里の一言で男は私の体に触ってくる。

気持ち悪い。

嫌だ。助けて。

「やだ!離して!」

私が抵抗を続けると一人の男から殴られ意識がなくなった。

私は汚れちゃった。

直孝ごめんね…

私汚い。

直孝にふさわしくない。

レイプされて汚れて。

そんな私を直孝が抱きたくないよ。

私は目が覚めるとベッドの上にいた。

見覚えのない部屋。

ここは何処?

私は震えていた。

なんで震えてるんだろう。

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