最愛の人
「輝愛!おはよう!今から学校か?乗せてやるからさっさと乗りな」
相手はお姉ちゃんが中学の時から付き合っている彼氏の秀弥君だった。
私からすれば父親的な存在だ。
秀弥君もお姉ちゃんと一緒で元ヤンキー。
秀弥君にも反抗なんてとても出来ない。
秀弥と色々話し学校に着いた。
「秀ちゃん!ありがとう!」
輝愛がそう言うと秀弥は笑顔で輝愛の髪を撫でながら呟いた。
「学校頑張ってな!」
そう言って秀弥は仕事へと向かった。
私は教室に入り席に着く。
ふと見渡すと美里の姿がなかった。
私はただの遅刻だろうとあまり気にしなかった。
1時間目が終わっても学校に来ないので電話をかけた。
美里は電話に出る気配もなく留守番電話になった。
おかしい。
美里どうしたのかな?
何にかあったのかな?
私は学校を抜け出し美里を探しに行った。
プルプルプルプル
ガチャ
『ただいま電話にでることができません』
美里にずっとかけてもずっとこのアナウンスが流れる。
ずっと探しても見つからない。
時刻は夕方5時に回っていた。
♪〜♪〜♪〜
電話がなっている事に気づいた。
携帯を見ると美里からだった。
慌てて電話を出た。