最愛の人


私は怒りを抑える事ができない。


直孝の話しすら聞いてあげられずに
一方的に責めた。


頂戴、麗奈達は引っ越しをしたので
よかった。


「輝愛。聞いて?
沙也加は、ただ和馬との
結婚の知らせを言いに来ただけ
なんだ。
なにもない。
お前だけだ。」


お前だけだ。


本当に私だけ?


今なら信じれるかもしれない。


私はそっと口づけを交わし
眠りに着いた。


仲直りして一週間。


今日は麗奈のお産がある。


予定日の一日前。


慌てて病院へ向かう。
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