ラストイニング・延長戦

そんな二人を微笑ましく見ていた谷村は、

「なんか、安心した。充君にいい報告が…。」。

うっかり出た言葉を飲み込んだ。
しかし、奈月、駒野の目はそれを許さない目付きだった。

「しまったな…。頼まれたの充君から…。篠原さんが浮かずやれているかどうか…。知恵ちゃんがいても、心配でって…。自由がきかない身が辛いってこぼしてた。」。