ラストイニング・延長戦
「ホントに…、なつの尻の下に引かれていますね…。」。

駒野が口を挟んだ。

頷こうとする杉山を抓った奈月の、

「充にはこれくらいがいいの。緊張感がなさすぎるのよね。」。

という言葉に杉山はムッとした顔を見せながらも、口元は笑っていた。

「でも、実際はどうなの?プロでまだやれそう?私には残念だけど…。」。

心配しつつ、お好み焼きはしっかりと頬張る奈月。
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