ラストイニング・延長戦
「なら、可能性がみえない野球よりは、大学行って…の方が…。」。

「知恵だってそう思うでしょ…。苦労少なくて済むのに…。ドMなのか、苦労する方を選ぼうとしている…。」。

「王子は、ずっと苦労してきたもんね。楽させたいよね。」。

「うん…。って、なんで私が充の事で悩まないといけないの!…苦労すればいいんだ!」。

頬を膨らます奈月を見て、

「なつ、どっちなのよ?心配したり、突き放したり…。」。

駒野は微笑んだ。
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