ラストイニング・延長戦
「いや…、自分の気持ちの逃げ道を塞がれたのは事実だけど……。」。

「だから…、ごめんね…。その時その時で、充は手を抜いてなんかいないから…。手を抜かずにやれたから、後からもっと出来たって思うだけ…。ちゃんと限界までやっていたよ。」。

「奈月……、ごめんな…。チャンピオンリング…。」。

「ばか……。夢と勇気…貰ったよ…。それで充分だから…ね。」。

「これから…どうしようかな…。」。

杉山は両膝の間に顔を埋めた。
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