透明にんげん。



ポタッ…………



ん?赤い…………?

でも、僕の水じゃない。



誰?





顔を上げると苦しそうにお腹に手を当てる彼女がいた。


そしてその手の隙間からは先ほどの赤い水が滴れていた。



そして、後ろには怒りに満ちた目をした男が赤い包丁を持っていた。



「お前の……せいで…………っ」



男の目から水がこぼれる。



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