《番外編》新撰組と鬼の娘
総「もうすぐ着くから、目、つむっててね。ちゃんと手を引いてあげるから。」
『はぁい。』
私は言われた通り、目を閉じる。
同時に沖田さんの歩調が遅くなって、私の歩調と同じになった。
こんな些細なことでも、私はとても幸せな気分になる。
そして、ちょっとしか歩いていないけど、沖田さんの歩みが止まった。
総「着いたよ。目、開けてごらん?」
私は言われた通り目を開けた。
『……わぁぁ……!』
総「ね?凄いでしょ?」
そこは、小さな花がぽつぽつと咲いている、野原だった。
総「ここでお昼寝でもして帰ろうか。」
『賛成です!』
こんな所でお昼寝できるなんて夢みたい!
沖田さんが、日のあたって暖かい所に移動するとその場に寝転がった。
私はその隣に寝転んで、2人でお昼寝を始めた。