《番外編》新撰組と鬼の娘

中庭に行くと、沖田さんと近藤さん以外の幹部が何かを囲んでいた。


『あなたのお母さんかな?』


ウ「ぷぅ。」


ウリボーが小さく鳴くと沖田さんが皆の方に歩いていった。


総「皆さん、そこまでですよ〜。」


一「総司!帰っていたのか!」


総「うん、今ね。………さて、その猪逃がしますよ。」


平「何言ってんだよ、総司!やっと捕まえたのに!」


はぁ、と沖田さんはため息をつく。


それを合図に私はウリボーを放した。


『その猪は、このウリボーのお母さんですよ。皆さん。』


ウ「ぷきゅーっ!!」


猪「ぷぎぃ!」


庭でじゃれあう2匹。


『よかったね。』


私はウリボーの頭を撫でた。


総「さて、外まで送ってきます。」


と、沖田さんは行った。


平「夜魅〜!何でもっと早く連れて来てくれなかったんだよ〜!」


その場に座り込む皆。


『え?え?えぇっ?!み、皆さんどうしたんですか!?』


私、責められる理由がいまいち…。




まぁ、いいとしますか!







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