ちぇりぃ★〜姉と弟の恋模様〜
蒔多はすぐに見つかった。
ダメージジーンズにヴィンテージっぽい赤いTシャツ。
何が何でも目立ってスクープされたいらしい。
オレもその腹づもり、今日1日限りで彼女を終わらせるためにも、手っ取り早くバレた方がいい。
「蒔多せぇんぱい♪」
アオイちゃん用の声を出し、腕を絡ませた。
「その気じゃねぇか」
「1日きりですから。覚悟はできてます」
「サングラス、外せよ」
言われた通り外すと、もう数人が気づいたようで、コソコソと話し合う声が聞こえた。
「ね、ね、《チェリー》じゃない?」
「相手の男、誰だよ?」
遠目に噂話を始める人だかりを見て、蒔多は満足気にほくそ笑んだ。
ダメージジーンズにヴィンテージっぽい赤いTシャツ。
何が何でも目立ってスクープされたいらしい。
オレもその腹づもり、今日1日限りで彼女を終わらせるためにも、手っ取り早くバレた方がいい。
「蒔多せぇんぱい♪」
アオイちゃん用の声を出し、腕を絡ませた。
「その気じゃねぇか」
「1日きりですから。覚悟はできてます」
「サングラス、外せよ」
言われた通り外すと、もう数人が気づいたようで、コソコソと話し合う声が聞こえた。
「ね、ね、《チェリー》じゃない?」
「相手の男、誰だよ?」
遠目に噂話を始める人だかりを見て、蒔多は満足気にほくそ笑んだ。