ちぇりぃ★〜姉と弟の恋模様〜
「おっ、いいじゃん、アオイちゃん」


「カンジさんとマナさんのおかげですっ。でも、アタシ、高音が苦手なので…」


「確かにそこは課題かも。ここら辺のサビの小節からさ…あっ!」


机の上に置いたコーヒーが見事に譜面を直撃した。


コーヒーでビチョビチョになったオレの楽譜。


「あー…。アオイちゃん、ゴメン」


「いいんです、大丈夫です。佑季、楽譜貸してくれる?アタシ、一部コピーとってくるから」


「オレが行くよ」


「いえ、ついでに柏木さんに用があるので、ちょっと行ってきます」


「そ?悪いね」


「じゃあ、行ってきまぁす」
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