ちぇりぃ★〜姉と弟の恋模様〜
何だろう、この感覚。


焦りで目がくらむ。


背筋に汗が走る。


血の気が引いていく。


「…オイ。アオイ、どうしたの?」


「あ…。あぁ、黒沢さん…何でも…。アタシちょっとコピーに行ってきます」


戸籍謄本を持ってコピー室に向かった。


コピーをとって、どうこうしようって考えはない。


ただ、ここでなく、家でじっくり見たくて一部コピーをとった。


コピー機から出てくるオレ達の姉弟じゃない証。


あんなに。


オレと果夜が姉弟じゃなければ、と。


願っていた。


でも、こんなに。


あっさりと現実を突きつけられたオレは。


騙されたとか。


嬉しいとか。


そんな感情はマヒしていて。
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