ちぇりぃ★〜姉と弟の恋模様〜
しばらく間があって、母さんはまた口を開いた。
「果夜のお父さんと出会ったのは、それから二年後。バツイチで子持ちだってわかってお付き合いしたわ。蒼斗をとても可愛がってくれて、ね」
「その時、果夜は?」
「果夜は本当のお母さんと一緒に暮らしてたの。でも、私と果夜のお父さんが結婚する事になって、果夜を引き取る事にしたの。蒼斗が3歳で果夜が4歳の時だったわ」
「果夜が4歳…。なら事実を今でも覚えてても不思議はねぇな」
「そうね。きっと辛い事実も覚えているのね」
「…辛い?」
「うん。果夜のお父さんと結婚して間もなく、果夜の産みの母親が家に来て。“邪魔者の果夜はアンタにあげるから、主人を返して”って…。果夜、どうやら育児放棄されてたみたいだったわ。今で言うネグレクト。辛かったでしょうね…」
「果夜が…ネグレクト…」
「果夜の母親は何度も何度も家に来た。お父さんはそんな生活が嫌になったのね。養育費は払うから、別れてくれって…。果夜の母親からも私達からも逃げるように去って行った。これが果夜と蒼斗の真実よ」
「果夜のお父さんと出会ったのは、それから二年後。バツイチで子持ちだってわかってお付き合いしたわ。蒼斗をとても可愛がってくれて、ね」
「その時、果夜は?」
「果夜は本当のお母さんと一緒に暮らしてたの。でも、私と果夜のお父さんが結婚する事になって、果夜を引き取る事にしたの。蒼斗が3歳で果夜が4歳の時だったわ」
「果夜が4歳…。なら事実を今でも覚えてても不思議はねぇな」
「そうね。きっと辛い事実も覚えているのね」
「…辛い?」
「うん。果夜のお父さんと結婚して間もなく、果夜の産みの母親が家に来て。“邪魔者の果夜はアンタにあげるから、主人を返して”って…。果夜、どうやら育児放棄されてたみたいだったわ。今で言うネグレクト。辛かったでしょうね…」
「果夜が…ネグレクト…」
「果夜の母親は何度も何度も家に来た。お父さんはそんな生活が嫌になったのね。養育費は払うから、別れてくれって…。果夜の母親からも私達からも逃げるように去って行った。これが果夜と蒼斗の真実よ」