いつか あの星のように…


送られてきたのは、プリクラ。
じゃあ私もプリクラ返し。♪

って…したいところだけど、プリクラなんて撮ったことがない。
というか、撮る人がいない。
だから、写メを送った。
蓮太から送られてきたその写真に写ってる蓮太は、笑っていなかった。

蓮太は、つり目で筋の通った鼻に細い唇。
茶髪に、ピアスは何個開けてるか分からないほどいっぱいついていて、見た目チャラ男にしかみえない。
でも、見た目なんかいい。
仲間がいればいい。

でも蓮太は実際、見た目とは正反対の、信じられないほど優しい人だった。

「菜摘ちゃん、今度会おうよ! 」
「いいですよ★いつがいいですか?」
私はOKした。
「菜摘ちゃんが暇な日でいいよ♪俺いつでも暇だし」
「じゃあ明後日でもいいですか?…」
「了解しました」

蓮太とは明後日、駅前のマックで会うことにした。


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