いつか あの星のように…


でも、それは無理。

だって、父と母。
2人とももう既に、別に付き合ってる人がいるから…。
私が思っている程、現実はそう甘くない。
私は思っていることを口に出すのが下手くそだから、家族にも、もちろん友達にも、何も言えない。
そして今日まで育ってきた。

またみんなが元通りになって幸せな家庭を築けるのが私の夢だけど、私にはそんな希望の光は、全然見えない。──…

もうきっと夢は一生叶わない。
叶うはずがない。


だって誰に言ったって、私の気持ちなんか解ってくれない。
私の味方なんかいない。
どうせは無駄だから。

だから、いつものように黙って、何もなかったかのように、しらばっくれて暮らしてる。
家族のことには一切口出ししない。って母と約束したから。

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