いつか あの星のように…

いじめ



午前7時。
♪──!!!
目覚ましが激しく鳴りだす。
「う~ん…」
デカいあくびをしながらキッチンへ向かう。けど…
「なにもないし…」
冷蔵庫はいつもと同じ、スッカラカン。
「ん~……!!」
今日も無性にイラつく朝。
でもいつもの朝にかわりはない。
お母さん…私の分は、考えてもいないんだよね。


一人暮らししたい。

これが今の私の夢。
というか…願い。

毎日こんなグダグダで、どうせ私しかいないんだから、一人暮らしぐらい。
ってつくづく思う。

けど実際、「一人暮らし」ってなると、家賃とか水道代、電気代、ガス代…ってなってくから、そんなんじゃバイトもしてない、小遣いももらってないこんな私に、一人暮らしなんか程遠い。
わかってるけど…ね。

だからいつもあるだけのお金でコンビニ弁当…。

母親面して、結局は自分のことしか考えてない母が私は大嫌い。
あんな人、母親なんかじゃない。
働くとかいってどうせは、遊んでる。
私に、家族といえる人などいなかったから。

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