いつか あの星のように…
私なに言ってんだろう…。
言ってから、「しまった…!」と思ってしまうのが私の癖。

「…」
彼は空を見ながら黙り込んだ。
当然の反応───。
やっぱり…。と思っていたら、彼はベンチに座って、話し始めた。
「波瀬の心は、綺麗だよな──。こんなやつ、俺見たことねぇよ。可愛くて、心が広くて、仲間を大切に出来る奴。俺は星じゃなくて、波瀬みたいな人間になりたい」

───え?
私みたいな人間?
私は、可愛いの──?
心が広いの──?
仲間を大切にできてるの──?
自分では解らない。
けど、彼に言われた真実と、自分が信じられなかった。

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