キミに捧ぐⅡ



「さんはいらないけど…いっか」


そう言うと悠真さんはいっそう抱きしめる力を強くした

私もそれに合わせて背中に回した腕の力を強める



「悠真さん…」


「ん?」


「好き…」


「俺も、大好き」


低い甘い声が耳を伝わり、全身に響く

びりびりっと


こんなにも好きになったことがあっただろうか

いや、ない


耳に息を吹きかけられた


「っ!」

くすぐったいのかよく分からない感覚


「んっ…」


そして、離されたと思ったら、口を塞がれる


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