キミに捧ぐⅡ
「ゆ、っまさん…」
「楓」
さすがに風呂のなかではだめか?
「とりあえず、出よっか?」
そう言うと小さく頷いて体を起き上がらせる
…普通に出てってるし……
あんなに恥ずかしがってたのにな
俺も一緒に出て、体の水滴を拭いていく
一応背中を向けていた俺は突然後ろにトン、と軽い重みを感じた
「楓?」
直に触れる肌同士が熱い
風呂のせいか、それとも
「あ、ごめんなさい。」
楓だからか
「あ、いや…大丈夫か?」
再び緊張してきて不自然な気の遣い方になる