キミに捧ぐⅡ



「か、髪濡れてるぞ!」

反則だ、こんなの!!


内心焦りまくりの俺は首にかけていたタオルを楓の頭に被せる


「あ…うん……ありがとう…」

モソモソした感じで腕を動かして水を拭う



「…眠いか?」



「ちょっとだけ…でも、大丈夫…」



眠そうにして、フワフワな感じの楓に、気持ちが嘘のように落ち着いていく



「…………寝よっか」







「ね?」






「…うん」







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