キミに捧ぐⅡ
「寒くないか?」
「うん、あったかい…」
向き合いながら寝てるんだけど、不思議と心の中は穏やかでいられてる
どうこうしたい、という気持ちが全くほどない
「…悠真さん…」
薄暗がりでも楓の口が動くのが微かに判る
「うん?」
楓の頭を撫でながら、髪柔らかいなあ、なんて思う
「あ、あの…!」
何やら言いにくそう…何だろうか?
「どうした?」
「あの…………
手…つ、つなぎたい………なあ、」