キミに捧ぐⅡ



「…」


まさかそんなこと言うとは思わず、ポカンとしてしまう



「あ~!やっぱいいです!ごめんなさい!!」


そう言って背中を向けられてしまった



やば……かわいいんだけど。


「楓」



「え!?わっ」



ギュウ



途端に感じてきた『好き』に逆らえるはずもなく、正面を向かせて思いきり抱きしめる


俺が布団の中に入りすぎたのか、楓の肩に顔をうずめている格好になった


初めは驚いていた楓だったが、だんだんと体の緊張が解けて腕を俺の頭に回す




< 39 / 76 >

この作品をシェア

pagetop