キミに捧ぐⅡ
「…」
まさかそんなこと言うとは思わず、ポカンとしてしまう
「あ~!やっぱいいです!ごめんなさい!!」
そう言って背中を向けられてしまった
やば……かわいいんだけど。
「楓」
「え!?わっ」
ギュウ
途端に感じてきた『好き』に逆らえるはずもなく、正面を向かせて思いきり抱きしめる
俺が布団の中に入りすぎたのか、楓の肩に顔をうずめている格好になった
初めは驚いていた楓だったが、だんだんと体の緊張が解けて腕を俺の頭に回す