キミに捧ぐⅡ
ようやくピンクい雰囲気が終わったところで、
あとはクライマックスにさしかかる。
さっきからチラチラ悠真さんを見てしまうが、睡眠中で。
…つまんないなあ
頬っぺたをツンツン…頭をなでなで…やりたい放題、触りたい放題。
キャーかわいい!!
何だか興奮してくる!!
「ん゛~…」
寝返りをうつかと思って見ていたら、
「…かえで……」
まだ眠そうな目を開けていて、低く掠れた声で私を呼んだ。
「お、おはよう。悠真さん…」
悠真さんって色気ありすぎなんだけど!
しかもめちゃかわいいし…
かっこいいし…
そんな事を思って、結局私が辿り着くのは、好き、の気持ちだけ。
「悠真さん…好きです……」
ずっと…。
絶対に私は悠真さんが、
最初で最後の好きな人なんだと思った。