キミに捧ぐⅡ
私の言葉が聞こえたのかは分からないけれど、悠真さんが笑ったような気がした。
「…寝ちゃった」
スースーと再び静かに眠る悠真さん。
子供みたい…。
大きなこども…
何だか面白く思う半面、とても嬉しかった。
私に心を許してくれているということなんだから。
ふふっ…
ただ一緒にいられる、それだけでこんなにも嬉しい。
颯兄ちゃんとはまた違った男らしさ、優しさ。
想い合っているということ。
ありきたりな日々の一日を一緒に過ごせるということ。
体にじんわり染み渡り、高揚していく心。
あたたかい…ふんわりしたあたたかさ。
ああそっか…
ーーーーーーーこれが『幸せ』…ーーーーーー