キミに捧ぐⅡ



「あーよかった」

でもどうしようか

消毒液とか家にはないしなぁ…

このままって訳にはいかないし




俺は葉月の手を掴み、口の方へ持っていきくわえた

「っ!」

滲みるのか、葉月が顔を少し歪めた



指を舐めながら口の中に血の味が広がっていく感覚が判る



俺の舌が傷口に触れたのか

「っぁ…!」

小さく声が漏れた


「お前…何か今の声、エロいよ」



「だって、滲みるから…」



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