私だけを見て…
優しくしないで


放課後、智ちゃんにセッティングしてもらった合コンに来ていた


相手は近くの男子校の生徒


みんな気さくで話しやすかった


10時頃徐々にお開きムードとなり、それぞれ携帯番号を交換した後、店の前で別れた


たまたま同じ方向から来ていた川野雄太君と帰ることに


雄太君はいろんな話をしてくれた


学校のことや、友達のこと、家のことや、将来の夢など、聞いていて飽きることはなかった


暗い夜道を二人で歩いていると、雄太君の口数が徐々に減っていった


特に気にすることもなく横を歩いていると、家の近くの公園に来たところで急に雄太君が私の腕を掴み強く引っ張った




< 35 / 147 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop