私だけを見て…


ここからマドンナの演技が始まった


「ううん、なんでもないの」


「なんでもないわけないだろ」


そう言ってマドンナの頬をさすりながら、私の方へ向けられた視線


それは今まで見たことのないほど鋭いものだった


「お前が、叩いたのか?」


何も言えず固まっていると、


「お前が叩いたのかって聞いてんだろ!!」


「悪いのはすべて私です…」



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