私だけを見て…


「だから俺があいつと別れた時、あんたは絶対俺に告白してくるって、そう思ってた。なのに…別れた途端、何の連絡もないし、学校でも話さないし…」


「先輩、何でそんなこと言うの…?私がどんな想いで先輩を見ていたか、先輩の幸せをただひたすら願って、そのためには私が近くにいちゃいけないって…」


そこまで言った瞬間、私は先輩に抱きしめられていた


思わず持っていた箸を落としてしまう


「先輩…?」


「俺は、お前がそばにいないと、お前と一緒じゃないと幸せになんてなれないから…」


その言葉を聞いて、私も先輩を抱きしめた



< 84 / 147 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop