白緑蝶"Ice green butterfly
決心した私が辺りを見渡すと
偶然、一軒の携帯ショップが
見えた。

これはもう、神様が後押し
してるんだよ。

ソラ・・・貴方との別れを。

ショップの前に立ち止まり
飾られた新しい機種を手に
取る私に聞こえたのは
懐かしい声。

その声は、私の名を呼ぶ。

「ヒワ」

振り返ると、そこに過去に
愛した人が立っていた。

「マ、スミ・・・
 どうして、この街にいるの?
 帰ってきてたんだね」

私、真澄と自然に会話する事
ができてる・・・

過去にあんな事があったのに
信じられない。
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