白緑蝶"Ice green butterfly
「・・・マスミ?」

真澄は、私を抱きながら
耳元で呟いた。

「俺は、一生、ひわ
 おまえを忘れられない
 
 それが、俺の傷痕

 ごめんな」

真澄は、私の左腕を優しく摩る

「バカ
 もう忘れていいよ
 私に傷痕なんてない

 これは、過去に愛された
 愛の証だよ

 ちょっと痛い男だったけど」

真澄は、笑う。

その笑顔が、私

大好きだったよ。

私達は、今やっと過去から
解き放たれた。
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