白緑蝶"Ice green butterfly
眠る貴方を上から覗き込む
私の頬に貴方の手が触れる。

「顔色、いいじゃん?
 
 心配させんなよ」

その言葉に、私の鼓動は
震える。

瞳から溢れ出た涙が
貴方の唇にポタポタ落ちた。

その唇に触れる、私の指先。

「心配してくれたの
 
 私の事?」

「ああ」

寝ぼけ顔でも、貴方は
かっこいい。

「ねえ
 帰らなくていいの?
 
 一緒に居てもいいの?」

「今日だけな」
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