白緑蝶"Ice green butterfly
貴方は、高く手をあげ

タクシーが停まる。

「そうだよ、それがいい
 
 じゃあ、また・・・」

タクシーに乗り込もうとした
私を押し退け

貴方は、後部座席のドアから
車内を覗き込み、運転手さん
に言う。

「こいつ、・・・ホテルまで
 送り届けて

 途中で降りるって喚いても
 絶対、降ろさないでくれ
  
 金なら
 コレで足りるだろう?
 
 釣りはいらない

 じゃあ、頼んだぜ」
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