白緑蝶"Ice green butterfly
辺りを見渡す、真澄。

「ねえ、マスミ聞いてる?」

「聞いてるさ」

「キャッ、何するの?」

私の手を引き寄せ
抱きしめる真澄。

「マスミ、やめて、放して
 お客さんが来る」

「わかってる、少しだけ
 確認させてくれ」

私を抱く感覚に、ほっと
している真澄。

「よし、アニキ
 待たせてるんだ
 
 俺、行くわ」

「ちょっと、マスミ?」
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