白緑蝶"Ice green butterfly
俺を見つめ語りだす、卯月。

「彼は、とても優しく穏やかな
 人で、私が犯した罪の全てを
 とがめる事なく笑って許して
 くれました

 このまま、彼に甘え続けて
 生きていけば良かったのかも
 しれません

 でも、私の胸の奥には
 どうしても忘れられない
 思い出があって
 
 その思い出は、彼をも
 巻き込んで、苦しめてしまう
 
 それほどまでに大きく
 熱い想い、私の一部・・・

 それを知った、セナは
 私との別れを了承して
 くれました」

その言葉に驚く、社長。

「えっ
 それでは、離婚は?」

「ご報告が送れましたが
 無事に成立しました」

瀬名と、卯月が離婚した。
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