白緑蝶"Ice green butterfly
「ダメだよ

 もうちょっと中まで
 火を通さなきゃ・・・」

黙り込む、ソラ。

ドキドキ・・・

貴方の唇が、私の首元に
触れる。

「ソラ?」

「キス、する?」

「うん、する」

貴方は、私に蕩けるほどに
甘いくちづけをくれた。

「早く、おまえの愛で
 俺を満たしてよ」

「待ってて
 虜にしてあげるから」

私の愛で貴方の全てを
満たしてあげる。

貴方は、何も変わらない。

寂しいだなんて思ったのは
間違いだよ。

間違い・・・
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