白緑蝶"Ice green butterfly
「わたしのこと

 きらい?」

夜の街に、流れる沈黙・・・

「・・・・・・
 
 聞くか、普通?」

「聞きたい

 嫌いなら嫌いって
 言って・・・」

空は、卯月を抱きしめた。

「おまえを嫌いになれれば
 
 どんなに楽か・・・
 
 知れない」

「ソラ?」

卯月を抱く手を解く、空。

「俺は、もう過去は見ない
 と決めた

 見つめるのは、今

 今の想い」

『ソラ・・・』

俺を呼ぶ、ユラの声が聞こえる
 
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