白緑蝶＂Ice green butterfly

空は、顔を覆う。

「ごめんなさい、何て
　言えばいいか・・・

　私は、ただ・・・」

その両手は額にかかる髪を
思いっきり強く掻き揚げた。

「悪い

　帰ってくれ」

「ソラ？」

「帰れ

　こんな俺を見るな」

「ごめんなさい」

バタン

閉まるドア・・・

貴方は、子供のように
膝を抱えてる。

悲しんでる？

どれくらい、哀しい？

どれくらい、寂しい？