白緑蝶"Ice green butterfly
目、冷やした方がいいなぁ

私は、夏から、冷蔵庫に
放置したままだった
アイマスクをつけた。

「冷たい

 けど、気持ちいい」

そのまま、ベッドに
横になる。

「何か、疲れたぁ」

ほんの少し転寝をして
しまった私は、鳴り響く
携帯の着信音に飛び起きた。

その着信音は、ソラじゃない

お姉ちゃんだった。

休もうとしてたのバレたぁ?

「もしもし

 お姉ちゃん?」

「ヒワ
 ソラさんとは逢えた?」

「逢ってないけど、何?」

「彼、血相変えてアンタの
 住所、聞きに店まで来てた
 けど喧嘩したんだってね?」

「まさか、お姉ちゃん
 教えたの?」
 
「ダメだったぁ?

 許してあげなさいよ

 彼、相当マイッてたわよ」
< 580 / 999 >

この作品をシェア

pagetop