白緑蝶"Ice green butterfly
「用がある時だけ私のこと
 呼び出して

 することしたら
 サヨウナラ

 冷たい言葉だって散々
 吐いてたくせに

 今度は、愛してるなんて
 言葉で、私のことを
 縛るのはやめて

 私は
 貴方のおもちゃじゃない」

ドアを挟んで私達は言い合う。

それはまるで、メールと同じで
本当のところまでは分からない

私が今、泣いていても

貴方が今、困っていても

壁が、二人の邪魔をして
何も見えない。

並べられた言葉、文字しか
見えない。

「そうだな・・・

 おまえの言うとおり、俺の頭
 どうにかなっちまったようだ

 俺も、正直
 何やってんだろうって思う」
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