白緑蝶"Ice green butterfly
ダメダメ。

こんなこと今まで無かったから
ソラは、きっと、ものすごく
疲れてるんだよ。

疲れている貴方に優しさを
求めるなんてしちゃダメ。

でも・・・

少しぐらい・・・

『飯は、いいわ・・・
 それに、話も勘弁して」

何か無性に腹が立ってきた。

ソラの帰りを、ずうっと私
楽しみに待ってたのに

ソラのあまりにも
釣れない態度が、悲しい。

「ユラ、そこにいる?
 タオル、ちょうだい?」

浴室のドアが開き、濡れた
貴方の腕だけが見える。

私の方へと伸びる腕。

「ほら、ほら、早くしろ」
< 624 / 999 >

この作品をシェア

pagetop