白緑蝶"Ice green butterfly
「うん」

テーブルの上、置き場もない
程の空き缶にペットボトル。

私は、ゴミ箱にひとつずつ
集めていく。

「ユラ、そのまま置いといて
 俺が後でまとめて捨てる」

「うん
 
 あっ、これは洗わなきゃだね
 持ってくね?」

「ああ、頼む」

私が、今朝淹れた珈琲。

ぜんぜん飲んでない。

零れないようにカップを
手に持つ私。

「ソラ?」

「ユラ、悪りぃ
 今、いいところなんだ」

「ごめんなさい

 邪魔しちゃったね」

私は、早々と部屋から出ていく

お腹、空いたなぁ・・・
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