白緑蝶"Ice green butterfly
「ええ
 
 この胸が騒ぐわ」

その時、コンコンと開いた
ドアをノックする音が響いた。

空の作ったメロディーに夢中
だった皆はドアが開き、そこに
瀬名が立っていた事に、誰も
気づかなかった。

「それは、それは
 
 いつも、面白みの無い
 単調なリズムを刻んだだけ
 の、俺の曲につき合わせて

 どうも
 悪うございましたねぇ」

「瀬名さん・・・」

「セナくん」

瀬名の登場に表情が変わる
スタッフ達。

「シゲキ、やっぱり来たの?」

「ああ」

瀬名の傍に近づき、腕を取る
卯月。
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