白緑蝶"Ice green butterfly
「そうですか
 
 あの、何か飲み物を
 買って・・・」

「要らないよ

 話したらすぐに帰るから」

そう言って、瀬名さんは
私の傍に近づいてきた。

男性と、二人きり・・・

「話と言うのは
 
 空と別れてくれないか?」

「えっ・・・」

私は持っていた花を地面に
落とした。

パラパラッ。

花を拾いながら、瀬名さんは
話を続ける。

「空には、君の他に
 忘れられない女がいる
 ずっと愛してる女が・・・

 その相手は・・・」
< 717 / 999 >

この作品をシェア

pagetop