白緑蝶"Ice green butterfly
卯月との別れは俺に何も
与えてはくれなかった。

やり場の無い、一方通行の
愛の行方は、時に残酷で・・・

俺だけがおまえ(卯月)を
愛していて苦しい。

そんな息苦しい日々に
何もする気が起きなくなった
俺は、自分の殻に閉じこもった

それは、まるで子どものように
母に捨てられた時と同じように
いつか迎えに来てくれるんじゃ
ないかと期待して、約束を
破られては傷ついて

また、信じて、傷ついて・・・

そこに雁字搦めに縛られて
俺は動けなくなってた。

だけど、ユラ・・・

おまえとの別れは違った。

そうじゃなかった。

じっとしてなんていられない。

一秒だって時間を無駄に
したくない。
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