白緑蝶"Ice green butterfly
私の曲を完璧に歌う、卯月さん
の歌声に嫉妬する私は醜い。

「ヒワ、ごめん、言いすぎたわ
 ほらっ、もう泣かないの」

咲に借りたハンカチで私は
涙を拭う。

「着きましたよ」

停まる、タクシー。

「帰る?」

私は、顔を左右に振った。

咲の言うとおりかもしれない

露骨に嫌な顔されたら
貴方を好きでいること
やめられるかもしれない。

その方が、楽かも・・・

平凡な日々を送ってる

そんなの嘘だ

毎日、この胸は苦しくて
ストレスも半端なくて
眠りだって浅い。
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