白緑蝶"Ice green butterfly
「ふう・・・

 おまえを責めるのは
 違うのに
 
 元はといえば、おまえを
 不安にさせた俺が悪いのに

 俺、ガキだな
 
 ほんと、やな奴・・・」

遣る瀬無い表情で、貴方は
私から視線を逸らした。

ベッドの端に腰掛け足元を
見つめてる、大好きな貴方
の切ない横顔。

混乱する想いを抱えて貴方は
苦しんでいる。

私は、そっとソラに触れ
この両腕に貴方を包む。

「悲しまないで、ソラ

 私が傍にいなくても
 貴方には仲間がいる」

どうか、苦しまないで・・・

私の胸の中で、貴方は
ポツリと呟いた。

「ユラ
 おまえが傍にいなきゃ 
 意味が無い 

 なあ?
 おまえが呼び出せば
 どこへでも逢いに行く

 だから、俺と遊んでよ」
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