ウルトラスマイルを君に
#1
学校帰り。
夕方の公園。
なかなか泣き止まない僕の幼なじみ。
「大丈夫だよ、レイちゃん。
だからそんなに泣かないで。」
そんな優しい声もかけられない。
ましてや「僕が隣にいるから。」なんて
言えるはずもなく。
ただ、ただ隣に座っているだけ。
僕と君は
一緒に遊んで
一緒に笑って
一緒にケンカして
一緒に大きくなったけど
恋した相手は一緒じゃない。