ウルトラスマイルを君に
#1

 学校帰り。
夕方の公園。

なかなか泣き止まない僕の幼なじみ。

「大丈夫だよ、レイちゃん。
だからそんなに泣かないで。」

そんな優しい声もかけられない。
ましてや「僕が隣にいるから。」なんて
言えるはずもなく。
ただ、ただ隣に座っているだけ。


僕と君は

一緒に遊んで
一緒に笑って
一緒にケンカして
一緒に大きくなったけど

恋した相手は一緒じゃない。
< 1 / 5 >

この作品をシェア

pagetop